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 1970年代に『ビー・ヒア・ナウ』を出版したラム・ダスは、アメリカ社会に 絶大なる影響をあたえました。その後、彼は1974年にハヌマーン・ファンデーションを設立すると、著述や講演、 リトリートなどをとおして、スピリチュアリティについての啓蒙活動をおこなう一方、末期ガンやエイズ患者などに対して『チベット死者の書』の朗読などをおこなう「ダイイング・ プロジェクト」や、囚人やホームレスに対する奉仕活動を実践してきました。

 さらに、1978年には世界中の苦しむ人たちへの援助を目的としたセーヴ ァ・ファンデーションを通じて、グアテマラやマヤ・インディアンの救済、ネパ ール・インドにおける医療プロジェクトなども展開。カルマ・ヨーガの観点から このような社会活動をおこなうラム・ダスの姿勢は、アメリカ社会においても高く評 価されています。

 1994年には日本にも来日し、東京・お茶の水の湯島聖堂での講演のほか、 リトリートではチャンティング(神への歌の詠唱)やマントラなどの指導もおこなっています。

 世界中に活動の舞台を広げてきたラム・ダスですが、1997年には一時、脳卒中の発作に見舞われ、回復が危ぶまれました。しかし、 昨年の秋からニューヨークのオメガ・インスティテュートでふたたびリトリートを開始。 2000年3月にはサンフランシスコのグレイス・カテドラルで、インターネットでも 放映された公開生討論に出演するなど元気な姿を見せています。

 

 

 現在、ラム・ダスの著書で、日本語に翻訳されているものは、ヒッピー世代のバイ ブルといわれた『ビー・ヒア・ナウ』をはじめ、70年代半ばに瞑想者のガイドブッ クとしてまとめられた『覚醒への旅』、80年代にセーヴァ・ファウンデーションで の社会奉仕活動から生まれた『ハウ・キャナイ・ヘルプ?──助け合うときに起こ ること』(以上、平河出版社)など。


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