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新聞などで取りあげられた書評と、読者からの感想を掲載しました。


『愛という奇蹟』に関する書評
・2001年3月11日付「信濃毎日新聞」新刊目録
・2001年3月11日付「京都新聞」各地の本

 30代でハーバード大の心理学教授に抜てきされたラム・ダス。“世間” との衝突で同大を辞してインドにわたり、後に米国の対抗文化の担い手として有名になったこの男がつづる自らの師、ニーム・カロリ・ババの物語。

 1970年前後にインドで一緒に過ごしたラム・ダス自身の思い出と、100人以上にインタビューした内容をまとめた。奇妙で矛盾に満ち、しかもパワフルな師の逸話の数々が、不可思議な空気を醸し出している。
 


・ブッククラブ回ニューズレター(2001.winter.vol.43)

 ラム・ダスに多大な影響を及ぼしたというマハラジ、ニーム・カロリ・ババ。ババが肉体を離れるまでの7年間に、想像を絶した人間の可能性を見い出したラム・ダス。『ビー・ヒア・ナウ』の原動力にもなった。


・哲学者で文筆家の池田晶子さんから寄せられた書評。

<マハラジの物語に寄せて>

 言うところの「精神世界」の本ではない。研究でも教条でも、いわんやハウツーでもなく、人がそのような仕方でそこに求めるその種の期待を、ことごとくはぐらかして混乱させる、おそらくそれが、本当は人がそれをこそ求めているはずの「自由」、そのもともとの感覚なのだ。
  仔細に読めば読むほど、何も言ってない。いやむしろ、仔細に読もうとすることを拒む。いやそうではなくて、拒んでいると思わせようとしている。いやそうでもなくて、思わせるつもりなど始めからない。いやまさかそんなことはなくて、やっぱりものすごく深い意味がある。いや、ない。いや、ある。いや……。
  そんなこと、いったい誰にわかるかね?
  マハラジは、そう言って笑うに違いない。 あるでもなし、ないでもなし、虚の戯れをこそ自由として体現したこの聖者は、われわれにこの深い真実を思い出させてくれる。自由のまたの名が「愛」である。それなら、奇蹟とは、われわれがここにあることそのものではないか?
  愛すべき聖者マハラジの、摩訶不思議な物語は、凡百の精神世界本には決して与え得ない質の安心を、読む者に与えるはずである。

 


・京都の「つかさき医院」のホームページに掲載された、精神科医で文筆家の塚崎直樹氏による書評(2000年10月23日)。

 最近は、本屋へ行くと精神世界と呼ばれる分野の本が随分たくさん発行されていることに気づく。いかがわしいものから、真剣なものまで、どれが本物なのか、見当もつきにくい。しかし、これだけの供給があるということは、それなりの需要もあるのだろうし、考えてみれば、大変なことだなあと思う。私なりに、興味に駆られて、そんな本の一部を読んでみたが、この人は信頼できそうだと感じたのは、ラム・ダスである。  

 そのラム・ダスの本が今度新しく出た。『愛という奇蹟』という本で、出版社は初めて名前を聞くパワナスタ出版である。一読して、ラムダスの遺著かなあと思った。また、過去に読んできたラム・ダスの本がここに上り詰めたとも思った。「ビー・ヒア・ナウ」「覚醒への旅」「ハウ・キャナイ・ヘルプ」など日本で翻訳された本の要約が、こめられていると思った。  

 この本は、ラム・ダスのグルであるマハラジの伝記である。しかし、一般 の伝記と違って、編年体でもないし、小説のような構成もなされていない。多くの人の見聞きした、エピソード集である。そのエピソードの中に、ラム・ダス自身の体験が織り込んである。エピソードは、すべて断片にすぎない。特別 な注意を払わなくても、すぐに気づくような矛盾を含んだエピソードもたくさんある。一体、何を言いたいのかわからないエピソードすらある。それらのエピソードを追っていくと、自然にマハラジという人間の輪郭が見えてくる。この本はそういう構成になっているのである。  

 似たような本を探すとすると、それは禅語録という呼ばれているような唐や宋時代の中国の本になるだろう。しかし、それらの本に比べると、『愛という奇蹟』は軽い語り口である。禅語録は漢字表現の堅さがある上、色々な注釈がついて、自由に読めない面 がある。同じような本であっても、そんな堅苦しさがないのが良い。それに、同時代に生きた人の言行録なので、親しみやすさもある。今でも、インドにはこんな人がいるのだろうと思わせてくれる。
 最近読んだ中の本では、まずはおすすめの本である。 (2000,10,23)

 



・「つかさき医院」HPのお便りコーナーに掲載された感想(10月27日)

 「愛という奇蹟」(Miracle of Love)を、3日間で読破しました。

  読んでみてなるほど、HPに書いてある先生の感想が理解できるような気がします。 あとでじっくり読み返して味わってみたい文章(具体的には忘れましたが)も多くあ りましたが、反面、一体何を言いたいのか、理解に苦しむエピソードも多くて何度も 首をかしげてしまったというのが正直なところです。私の読み方が悪いのか、それと も私の理解力が乏しい所以なのか。。。

 でも、全730ページ通してみて、「ニーム・カロリ・ババ」という人がどういう人 だったのか、漠然とわかってくる、そんな構造になっている、、こんな形式の伝記も あるのですね。

 話が少し逸れますが、インドの聖者というと、サティア・サイ・ババが有名ですが、 彼の場合は、例えば空中から白い粉を出してみせるとか、時計などいろんな物を取り 出してみせるとか、いわゆる超能力なのか手品なのか、、、そういう面 を強調してい るので、私はあまり馴染めませんでした。 ニーム・カロリ・ババという名前ははじめて聞きましたが、彼の場合も超能力は持っ ていた様に書かれていますが、それを強調することもなく、喜怒哀楽を如実に表した り、時にはいたずらをしたりという面で、はるかに人間らしい、好感が持てました。

 ずいぶん前に亡くなっておられる様ですが、ひょっとすると、彼は今でも他の肉体を 借りて、どこかでいたずらをしたり、人を救ったりしているのでは??と、本気でそ んな気さえしてきます。

 私に信仰心がないからなのかどうか、この本で癒されたとか、救われたとか、そうい う感情はあまり持てなかったのですが、表紙の写真、この笑顔、何とも言えず味わい 深いですね。じっと見ていても飽きないというか、眺めているとホッとする感じが好 きです。

 今はブックエンドになっておりますが、ふっと気が向いたときに本棚から取り出して 読み返してみたいと思います。

 




読者からハガキなどで寄せられた感想(抜粋)


・ラム・ダスの『ビー・ヒア・ナウ』は以前読んだことがあります。
  この本(『愛という奇蹟』)のことはインドを旅行したときに見かけたことがあったので知っていましたが、日本で出版されたのには驚きました。(愛知県、27才、男性)



・『ビー・ヒア・ナウ』で一通りのあらすじは知っていたが、もっと詳しく知りたかったときにこの本に出会いました。とても勉強になる内容でした。このような真の覚醒者はいまでもいるのか興味があります。(京都市、30才、女性)



・こんなに厚くて重いのに、毎日バッグに入れて通勤時間に読みました。なぜか心が静かに落ち着く気がしました。(札幌市、37才、女性)



・帯にあるラム・ダスの言葉にあるように、読者の心のあり方次第で、何らかのきっかけ(変化)を与え得る本だと思いました。(下田市、30代、男性)


 

・笑ったり、泣いたりして、読みました。はじめ、こんなグルジと過ごせた人たちは幸せものと思い、その放蕩ぶりにかかわらず、幸せを享受することのできたラム・ダスにかなりの嫉妬を覚えました。(宮城県、女性)

 



・10年くらいまえに、インドのある聖者と親しい女性から、ラマナ・マハリシ の本を教えられ、長年読んできましたが、先日、この本を教えられ、毎日持ち歩 いては読んでいます。ラマナさんの沈黙の教えについて、ずっと考えていたことが、この本を読んで 少しわかりかけてきた感じがしています。 (東京都、男性)



・10年くらい前初めてインドに行った時、リシケシでニーム・カロリ・ババの 事を聞いたのですが、その5年後ナイニタールにいってアシュラムに行く事がで きました。勿論マハラジは肉体を離れていたのですが、写真の前で愛の光につつ まれて、ただ涙が流れるにまかせ、幸せにつつまれたのです。その様子を見てい たインド人の女の方が、英語版のMiracle of love をさしだしてくれました。 持って帰ったのですが、英語の得意でない私は写真をみて、あの時の愛を思い出 しているだけだったのです。書店に行って偶然この本を見た時はびっくりしまし た。今この本を本当に読む事ができて幸せにおもいます。(東京都、女性)

 



・ 書店で「愛という奇跡」の表紙を見かけて、なんとなくマハラジの表情が気に なってしまい、後に購入して読ませていただきましたが、私にとっては決定的 な体験になりました。今まで体験したことのないリアリティーを持って、日常 の中に愛を発見するきっかけとなりました。
  熱中して読み進む中、なぜだか都合があれこれと変更になり、読書に当てられ る時間がどんどん増えてくなァ、と思っていたら、読み終えたのはマハラジの 命日の前日でした。傍らにマハラジの存在を感じずにはいられませんでしたの で、マハラジの亡くなった時刻に合わせて、自宅でひとり、自己流でしたが、 礼拝をささげました。もちろんリンゴやオレンジなどのプラサードをささげながら。
  これまでも幾人かの覚者方とのありがたいご縁がありながら、しかしもっとも リアルな関係性を感じたのは、たった一冊の本を読んだだけのマハラジです。 (東京都、男性)


 

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